
画像引用元:秋田書店/著:羽田伊吹/ロクデナシバカンス
好きになった人に彼女がいる、そんな経験をされたことがある方、けっこういますよね。
特に高校時代なんて、生徒数も限られますから、
自分がいいと思っている人は、やっぱり他の誰かもいいと思っていて、好きになった時にはすでに人のモノ、というパターン、ほんと多かったなあ…。
もしも私が先に告っていたら、もしも女を武器に迫ってみたら、果たしてどうなっただろう。大人になって思い返すと後悔ばかり。
そんな経験のある方に読んで欲しい!
今回ご紹介するのは、こちらの作品です!
羽田伊吹『ロクデナシバカンス』ー感想・あらすじ・ネタバレ!
あらすじ

画像引用元:秋田書店/著:羽田伊吹/ロクデナシバカンス
萌果(もえか)は高校2年生。友達には下ネタ番長って言われているけれど、本当はそんなに経験があるわけでもありません。彼氏も今はいません。でも、好きな人がいます。それは、クラスメイトの凌(りょう)。しかし、凌には繭美(まゆみ)という彼女がいて、萌果にはつけいる隙もありません。
夏休み、萌果はひとりで花火大会に出かけ、さみしく花火を見上げていると、なぜか一人で花火を見ている凌に出会います。話をきくと、繭美は夏季講習のため、夏休みは遊べないとか。流れで一緒に花火を見ることになり、萌果は大喜び。
「まじで溜まってるし」
「あんまくっつくと」
花火を楽しそうに見ている薄着の萌果を見て、なんだか凌はムラムラしてしまいます。凌の異変に気付いた萌果が、凌にどうしたのか尋ねると、凌は溜まっているからムラムラしているということを素直に萌果に話してくれました。
萌果から離れようとする凌でしたが、萌果は、二人の距離を縮めるにはここしかない!と思い、凌の太ももに手を差し伸べ、凌を煽ります。
これをきっかけに体の関係になってしまった二人。萌果はこれで関係を終わらせたくなく、自分にも彼氏がいると嘘をつき、軽い女を装って、関係の継続を要求し、凌は同意するのでした。
「…もうさ、やばいんだよ思い出すと。お前の声とか感触とか…。
二人の関係はどうなるの?
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まとめ
高校生の恋愛らしい生々しさがいいです!
彼女への気持ちより、近くにいるエロい女友達に惹かれる感じとか、むなしいとわかってても体でつなぎとめようとする気持ちとか、とてもリアルに描かれていて、とても感情移入してしまいます。
特に個人的にグッときたのは、萌果が「彼氏がいる」という嘘をつくところです。こっちが本気なのを悟られたらきっと相手にしてもらえなくなる、そう思ってとっさに出た言葉だと思うのですが、とてもせつない嘘で、泣きたい気持ちになりました。そんな嘘をついてまで引き留めようとする萌果、かわいすぎるぜ…。
この後もエロ満載、せつなさも満点の名作ですので、ぜひ読んでみてください!
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