「だが、男だ。」僕が20歳の時に富豪相手にカラダ一つで月80万稼いだ話。

izm
こんにちは、こんばんは、本日も[日本一のBL・TLメディア!ナノマテ]をお読み頂きありがとうございます。
izm(いずむ@Nanoマテリアる。)です。

今回は自分の過去のお話を書きます。チラ裏ですがどうぞごゆっくり。

「だが、男だ。」僕が20歳の時に富豪相手にカラダ一つで月80万稼いだ話。

 

20歳の時、僕は体を売っていた。
相手は、「富裕層の実業家」である。

まぁ要は金持ちだ。

性別は女:5男:5といったところ。(まじかよホモかよと思った方はさようなら。
そっ閉じをオススメします。(ちなみに僕はホモでもバイでもない)

これで月100万弱稼いでいた。

まずこの行動から得たもの、失ったもの、を下記にまとめてみた。

得たもの

・多額のお金
・心を安定させる術
・人の心の闇への気づき

失ったもの

・男女の持つ原則

こうしてみると得たものの方が多く、結果としてはやってよかった
というのが感想である。

なぜそれを始めようと思ったのか

やりたい!と思って始めた訳ではない。
当時僕は音楽をやっており、好きな音楽がやりたい気持ちよりも、
売れたい気持ちが強い野心家だった。

僕が初めてその仕事をした相手は50代後半の女。
ただその女は、ただの女じゃなかった。

女は偶然にも音楽系の事業をしている経営者であった。

その女と一夜を共にしたことで音楽家としての美味しい仕事はもらえたが、
どちらかというと、その仕事よりも夜のお誘いの仕事を受ける割合の方が多くなってしまった。多分週一くらいだったと思う。

彼女から出された契約は簡易的で、

1. 与えた音楽の仕事のことを一切公言しないこと。
2. 一夜の金額は5万円から。

たった二つだ。

僕は不思議だった。

このおばさんは僕が好きなのか、性欲を満たしたいだけなのか。
若い男に求められるという、単なる個の自尊心の保持なのか。

まだこの時の僕は、彼女の仕草や表情、言葉からそれらが特定できなかった。

「私だって女よ」

関係を持って半年あまりの夜、
彼女が言ったこの言葉を僕は忘れたことはない。
年の60近い女が人前で涙を流すのは、なんとも侘しい気分になる。

初めて僕からぎゅっと抱きしめてあげた。
頭で考えるより先に体が動いたから。

Don’t Think. Feel、音楽家みたいでしょ。

女の涙はいくつになっても武器なんだなぁと思った出来事だった。

寂しいは金に変わる

ここからは別の話になる。
先の女と関係を持ちながらも、僕はとある事業をやっているIT社長と関係をもった。

ライブバーでの演奏後、店からでるところを待ち伏せされた。

「さっきの演奏すっごく良かったよ!近くで見てたけどわかった?それと君はリフもタイム感も正確で上手いけどハートにささるものがないね!ロボットみたい!でも見た目は美しい!」

※リフ=フレーズのこと。(耳に残る音の組み合わせのこと)
※タイム感=リズム感のこと。

まじでなんて無礼なやつだなと思った。

「ありがとうございます」で流す。

…はずが

流れで一件飲んで連絡先を交換した。意外にもITの話、自分の会社の話をしてるヤツは生き生きしていて、一緒にいて面白かった。

その後、彼はライブバーに通い続け、3回目くらいで告白され一夜を共にした。



「男か」

というのが正直な感想だ。


もちろんそれは、どうやってやるんだろう?という類のくだらない疑問ではなく、僕が男であるが故のまっさらな感想だ。

しかし現実は興味がそれを上回った。先の女のこともあり、僕は彼がどの感情で僕と行為をしたいのかが気になったのだ。

結果は〝寂しさ〟だった。

彼は今40代で家族もいて自身の事業も順調で、はたから見たら幸せな人生なんだろう。でも実際には寂しいといっていた。

「ただ好きな人と肌を重ねたいだけ、そんなことがとても難しい」

僕はこの言葉がとても儚く感じた。

寂しさとは強烈な感情だ。

腹ただしい、嬉しい、などのどの感情とも違う、特殊な感情だと思う。
寂しさを、埋める・払拭することは簡単ではない。なにかに依存してやっとこさ忘れていられるバケモノだ。

「お金を出してでもこの関係を続けたい」

「わかりました。一夜5万でお受けします」

僕は彼の寂しさを紛らわす存在でいることを決めた。
一夜5万、先の女の口から提示された金額を元に決めていた。
相場なんて無い。わかっているのに咄嗟にでたこの金額を考えると、今まで純粋にお付き合いしたどの女性よりも、彼女は僕が初めて夜を共にした人なのだと思った。

人の感情はお金で埋めることができてしまう。
これは事実だ。

余談だが、男との行為はハードルが高い。
だが、人間とはカラダとココロが別々に存在していて、たまたまその体にその心がすっぽり入っている状態なんだと思う。

つまり女も男も大して変わらないということだ。
なにが違うかと言われたら、胸があるとか性器が棒状になっているとかそんなもんの違いなのだ。

納豆に沢庵が入っているとか、地方によって醤油の味が違うとか、そんなレベルなんだ。

人間は本当に面白い

例にだした二人はほんの序章だが、僕はこの行為が面白く感じ始めていた。
人は社会で生きる上で、心のコアに潜む闇を隠して生きている。

その闇に素手で触れることができるのだ。
暑い金属に水をかけるようにジュワアァとなる感覚は病みつきだ。

こんな面白いことが他にあるだろうか。

人間の闇は最高のエンタメなのだ。
平均寿命80年の人生の中に本当の闇なんて1個か2個あればいいほうだ。それをほとんどの人は隠して生きる。でも僕はそれを1夜で知れてしまう。興味を押さえられるはずがない。今でもそう思っている。

ただ、男女関係なくある種共通の悩みが存在し、「人間て男も女も変わんねーわ」と思えるようになるには、一般社会で植えつけられた男女の原則を捨てなければならない。

もしこの興味を自分も感じてみたいなら、そこんとこ振り切るしかないと思う。僕は今この経験を共有できる人がいない。

「私も女の子同士でそういう経験あるよ!」とかいう若い女がたまにいるが、はっきり言って世界が違う。

ロックもグラムロックもファンクも一緒かよってレベルだ。
(The Rolling StonesとDavid BowieとThe Metersは違う音楽でしょ?)

僕ではない違う人の名前を零しながら、涙し喘ぐ姿を見ないとダメなんだ。瞳孔は僕を追いかけていても、彼らの脳裏には僕ではない〝なにか〟がいるんだ。それを探り見つけられた時、僕は襟元からぞくぞくするほど嬉しくなる。(もはや僕が逝きそうになる。その時はマザーファッカー!と言って僕をライフルで撃ち殺してくれ)

だからもし、同じ経験をしている人に会えたら、僕はきっと良い友達になれると思う。だって最強に面白い「答え合わせ」ができるのだから。

僕が今後の人生に期待しているのはその出会いだ。
死ぬまでに会えたらいいなと。

あれ、相場がいつのまにか上がっているよ

1夜5万。これは安い。
そう思ったのは4人ほど関係を持った頃だ。(女→男→男→女)

しかし不思議なもので、4人目に出会った女からは2回目で〝先生〟という女を報酬として紹介された。

なんだか味見された気分だったが、まさにソレだった。

先生は60歳近くの女で、いくつも会社を持っている人だった。
とても大らかで、優しく、品のある人。

「私には子供がいないから、そばにいてくれると嬉しい」

僕はなんてゲスなやつだと思った。
性欲や寂しさを埋めるのは構わない。けれど存在を金で買うのはずるい。そう思ったからだ。神様かよと。

先生は初見で30万を支払った。2回目は倍になった。ちょっと怖いくらい経済的に余裕ができたが、僕は行為で稼いだお金に手をつけるのは辞めた時と決めていたので、使わずに家の引き出しに突っ込んでいた。

「あなたはもっと周りに興味を持ったほうがいいわ」
「あなたは髪が長くて、体も細いから、女の子の服が着れるわ」
「あなたは本が好きなのね。砂の女?変わったの読むのね…」

あなたは、、あなたは、、あなたは、、あなたは、、、数え切れないほど言われたのを覚えている。

「僕はあなたの子供にはなりえません」

いつぞや、僕は言い放ってしまった。

「わかっているわ。でも、それでいいのよ」
その晩に初めて1夜を共にした。出会って3ヶ月経っていた。

これでいいんだ。僕は楽になれた。今までもこれからもなにも変わらず、この人達はどこか遠くの〝なにか〟をみて自分の欲望に正直に生きていく、それに付き合うのが楽だし、その為に僕はここにいる。それが一番正しいじゃないか。

でもそれで終われなかった。

「 私は、あなたが好きよ。 愛している。 あなたは私に、僕はあなたの子供にはなれないと言った。それがたまらなく愛おしく、もし本当の息子がいたら、そんな反抗期があったのかもしれない。 」

その言葉を聞いた瞬間、体の面膜がサァーと一枚無くなるような、夜の海を背にして突然潮が一気に引くような恐怖を感じた。

ずるい。

ずるい。ずるい。ずるい。ずるい。僕のロジックは崩壊し、僕がここにいる理由も、なにもかも全て奪われてしまった。その晩僕は夜の海に飲み込まれれ、いつ以来だろうと思うほど、ぼろぼろと大粒の涙を流した。

後日メールが来た。

「今まで本当にありがとう。とても、とても楽しかった。最後に、あなたはもっと清楚になさい。襟元のボタンを外すのは1つ目までにしなさいね。」

また「あなたは」かよ、と。そう思った。

それ以降彼女には会えなくなった。

人の闇は底が見えない

僕は自分でバリアを張って、こいつらは絶対にこの中に入ってこないんだ。そうタカをくくっていた。でも違った。グラウンドにつま先で引いた線の中には誰だって入る可能性はあるんだ。それに気づけなかった。

最後に

「音楽家は人生の切り売りだよ。」これはよく師匠に言われた言葉です。
僕はこの言葉をずっと抱えていて、いつかこの話を表に出したいなと思っていました。その正解のタイミングが今だったのかはわかりません。

でも改めて文字にすると、なかなかの面白い体験をしたなぁと感慨深いばかりです。

チラ裏のような拙い文章を読んでくれて、出会ってくれて、本当にありがとうございました。

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